医師が投資を始める前にやった3つのこと【MBA脳外科医が解説・失敗しなかった理由】

資産形成

医師になって最初の給与明細を見たとき、手取りが想定より少なくて驚いた。社会保険・所得税・住民税が合わせて20〜30%引かれていた。「こんなに引かれるのか」と思いながら、そのまま銀行の普通預金に入れていた。投資を始めたのは研修医3年目。遅すぎたと今でも思う。本記事では、「もっと早く知っておけばよかった」という3つのことを、MBAを持つ脳外科医の視点から正直に書く。

📋 この記事でわかること

  • 投資を始める前に必ずやるべき3つのステップ(実体験ベース)
  • iDeCo・新NISAの優先順位と医師としての活用法
  • 「勉強してから始めよう」という罠を避ける理由
  • 口座開設から積立設定まで今日から動けるチェックリスト

投資を始める前にやった3つのこと

①「手元流動性」の確保:生活防衛資金を先に作った

投資の前に、まず「生活費6ヶ月分の現金」を普通預金に確保した。僕の場合は月50万円の生活費換算で300万円。これを絶対に触らない「防衛資金」として確保してから、残りで投資を始めた。

なぜこれが最初か——投資は当然リスクがある。緊急事態(急病・事故・転職・開業資金)で証券口座を売却しなければならない状況になると、最悪のタイミングで損切りを強いられる。生活防衛資金は「投資を長期継続するための土台」だ。

医師は収入は高いが、医局の意向・転勤・開業タイミングなど突発的に大きな資金が必要になる局面がある。防衛資金は6ヶ月ではなく12ヶ月分あっても良い。

②「税制優遇の順番」を理解した

投資を始める前に、税制優遇の利用可能額と順番を整理した。優先順位は以下の通りだ。

  1. iDeCo(個人型確定拠出年金):掛金が全額所得控除。勤務医は月12,000円(年144,000円)が上限。運用益も非課税。受取時も退職所得控除で有利。
  2. 新NISA(つみたて投資枠+成長投資枠):年間360万円まで、生涯1,800万円まで非課税で運用可能。iDeCoより柔軟に出し入れができる。
  3. 特定口座(源泉徴収あり):NISA枠・iDeCo枠を使い切った後の余剰資金を投資。利益には20.315%の税金がかかるが、最も自由度が高い。

iDeCoの節税効果は年収・税率によるが、年収2,000万円の医師が月12,000円を掛ける場合、所得税・住民税合わせて年間約6.5万円の節税になる計算だ。35年間で累計230万円超の節税効果。「始めない理由がない」。

僕が実際に使っているのは楽天証券(NISA・クレカ積立)SBI証券(iDeCo)の2社体制だ。どちらも口座開設・維持費は無料で、低コストのインデックスファンドが充実している。

③「アセットアロケーション」を先に決めた

どの銘柄を買うかより先に、「何にどの割合で投資するか」の大枠(アセットアロケーション)を決めた。僕の当初の設計:

  • 全世界株式インデックス(オルカン):60%
  • 米国株式インデックス(S&P500):30%
  • 債券・金:10%(リスク緩衝)

年齢と共にリスク許容度が下がるため、定年(65歳)に向けて債券比率を段階的に上げる予定。30代のうちは株式比率を高く保つ。アセットアロケーションを先に決めておくことで、「あの銘柄が上がっている」という情報に引きずられず、感情的な売買を防ぐことができる。これが最も重要な機能だ。

やらなくてよかったこと:「勉強してから始める」の罠

研修医の頃、「もっと勉強してから始めよう」と思い続け、結果として2年間何もしなかった。その間に投資した場合の機会損失は、試算すると100万円以上になる。

医師は勉強が好きだ(習慣として身についている)。しかし投資の勉強と投資の実践は全く別物で、実際に小額で始めてからの方が、100倍速く学べる。まず1,000円でも始める。eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)1本だけ買う。それだけで「投資家」として考えるようになり、情報のキャッチアップが驚くほど速くなる。

投資開始前の「やることリスト」まとめ

  • ☑ 生活防衛資金(生活費6〜12ヶ月分)を普通預金に確保する
  • ☑ iDeCoの申込みをする(勤務医は月12,000円から)
  • ☑ 新NISA口座を開設する(楽天証券 or SBI証券が使いやすい)
  • ☑ つみたて投資枠で月5〜10万円の積立設定をする
  • ☑ アセットアロケーション(株式比率)を先に決める
  • ☑ 「1年は売らない」と自分と約束する

まとめ:最初の3ステップで迷いがなくなる

投資は始めることが最も難しい。「何を買えばいいか」「今が始め時か」という疑問は、永遠に答えが出ない問いだ。しかし「生活防衛資金→税制優遇の活用→アセットアロケーションの決定」という3ステップを踏めば、あとは「毎月積み立てて、放置する」だけになる。忙しい医師にはこれが最もフィットする戦略だ。

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