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⏱ 飛距離を伸ばす練習の時間がないあなたへ。
飛ばさずに99を出した戦略を、5つに絞っておきました。
「飛距離が足りないから100が切れない」。この悩みに、私は自分のスコアカードで答えます。
ある日のコンペ、私はドライバーを2回しか振っていません。その2回が2回ともOBでした。
残りの16ホールはドライバーを使わず、キャリー200ヤードの5番ウッドを軸に回って、OBはゼロでした。
結果はグロス99、14人中2位でした。100切りに飛距離はいりません。この記事はその証拠です。
結論から言うと
100切りに飛距離はいらない。
残りの16ホールはドライバーを使わず、キャリー200ヤードの5番ウッドを軸に回って、OBはゼロ。結果はグロス99、14人中2位でした。
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結論|差は飛距離ではなく3ホール
2022年8月、兵庫のゴルフ場で開かれた14人のコンペのスコアカードです。特別な日ではありません。
記念すべき初100切りでもない、社会人になってゴルフを再開してからの、ごく普通の1ラウンドです。

赤の3ホール(7番・14番・16番)だけで+13。残り15ホールは+14=ほぼボギーペース。
グロス99、ハンディ26.4、ネット72.6で2位でした。赤字の3ホールを見てください。
7番パー5の8、14番パー4の9、16番パー4の9です。この3ホールだけで13オーバーです。
3ホールがボギーで収まっていれば89でした。99と90の差は、飛距離ではなく、この3ホールでした。
ちなみに、「自分は飛ばないから」と思っている人へ。
ゴルフダイジェストの7,543人調査では、平均スコア100台の人と90台の人で、ドライバーの飛距離にほとんど差はありません。
差が出るのは80台からです(ニッポンゴルフ実態調査・Myゴルフダイジェスト)。
センサーで全ショットを実測したArccosのデータでは、ハンディ20を超える男性のドライバー平均は約205ヤードです。
ハンディ30以上だと約184ヤードです(Golfmagic・Arccosデータ)。
つまり、私がこの日に軸にした5番ウッドのキャリー200ヤードは、100を切れていない人のドライバーの平均とほぼ同じです。
あなたと同じ飛距離で、99は出ます。
ただし、5Wはこの日の私にとって安定していたクラブです。
5Wが苦手なら、練習場で比較的安定して打てるクラブ——UTでも7Wでも——を「ティショットの軸」の候補にしてください。
大事なのはクラブの種類ではなく、OBを打たない選択肢を1本持つことです。
ドライバー2回、OB2回

この日、ティーショットの軸は5番ウッド(テーラーメイド M2)でした。キャリーは200ヤードほどです。
ドライバーはキャリー230ヤードくらい出ますが、振ったのは550ヤードを超えるロングの7番と、400ヤードを超える長いパー4の14番の2回だけです。
「ここは飛ばさないと届かない」と判断したホールです。
結果は2回ともOBでした。7番は8、14番は9です。
ドライバーの成績は2打席2OBでした。ドライバーを使わなかった16ホールはOBゼロでした。
飛距離を30ヤード上乗せしようとした代償が、この2ホールで8打分です。
残りの大叩き、16番の9はバンカーでした。1回で出せず、砂の中で打数を重ねました。OBとバンカーです。
100を叩く日の犯人は、いつもこの2つです。
飛距離よりミスを減らす理由

このスコアカードが示している通り、100を叩くかどうかは「平均何ヤード飛ぶか」では決まりません。
1ラウンドの中に何回、8や9を書くかで決まります。
ドライバーを使わなかった16ホールの平均は、ボギーより少し悪い程度です。100切りには、それで十分です。
そして8や9が出る場所は、いつも同じです。OBと、脱出できないバンカーです。
飛距離を伸ばしても、この2つは減りません。むしろ増えます。
論文で見る飛距離と曲がり
ここからは私のスコアカードではなく、論文で確かめた話です。米国の研究者Broadie(ブロディ)らは、アマチュアの実際のショットデータをもとに、飛距離と方向のどちらがスコアに効くかを計算しています。原典を読んで数字を確かめたものだけ書きます。
①20ヤード伸ばしても約1.2打
2009年の研究は、実際のショットデータで調整したシミュレーションです。対象の1つは、スコア96〜107で回る「100ゴルファー」です。このゴルファーがドライバーを20ヤード伸ばしても、平均スコアは約1.2打しか縮まないという結果でした。飛距離が伸びても、曲がってトラブルが増えるためです。
②方向のぶれを2度減らすと約2.6打
一方、同じ100ゴルファーが方向のぶれを2度減らすと、約2.6打縮むという結果でした。フェアウェイキープは43%から53%に上がり、OBは4.4%から2%に減ります。
飛距離を伸ばすより、長いショットで大きく曲げないことが大事です。ドライバー2回で2OBだった私のスコアカードも、同じ向きの結果です。
③大叩きのショットは1ラウンド9.3回
同じ著者の2008年の論文では、スコア98〜120の人は、OB・池・2フィート(約60cm)のパットを外すといった大叩きのショットが1ラウンドに9.3回あり、それだけで10.7打を失っていました。著者は「大叩きを減らすのが一番簡単なスコアの縮め方かもしれない」と書いています。
ただし注意点もあります。①②は計算上の結果で、実際に飛距離を伸ばした人を追いかけた研究ではありません。木やOBが少ないコースでは、飛距離の価値が相対的に上がるとも書かれています。また2008年の論文は、100ヤード以上のショット(ティーショットと、グリーンを狙う長いショット)の差が、スコア差の最大の要因だとも結論しています。長いショットはスコアに大きく影響するからこそ、飛ばすより曲げないことが大事だと読むのが正確です。
100切りを目指す人への結論
飛距離を20ヤード伸ばすより、方向のぶれを2度減らすほうがスコアは縮むという計算結果でした。ティーショットはOBを打たないクラブを1本決めて、大叩きのショットを減らすことから始めてください。効果を保証するものではありませんが、この記事の5つの戦略と同じ向きです。
出典(いずれも原典を確認):Broadie M, Ko S. 2009. A simulation model to analyze the impact of distance and direction on golf scores. Proceedings of the 2009 Winter Simulation Conference/Broadie M. 2008. Assessing golfer performance using Golfmetrics. Science and Golf V(2008年世界ゴルフ科学会議)
100切り5つの戦略

戦略①OBゼロを絶対条件に
ドライバーを振っていいのは「振らないと届かない」ホールだけです。そのホールですら、この日の私は2回ともOBでした。
だから今の私の基準はさらに厳しくて、「届かなくてもいい。刻んで3打目勝負」です。
ティーショットは飛距離よりフェアウェイキープです。
200ヤードのクラブでフェアウェイにあれば、パー4は3オンのボギーが計算できます。
戦略②グリーンを狙わない
残り距離が長いときにグリーンを狙うのをやめました。得意な距離(100ヤード以内)が残るように刻みます。
「届くかもしれない」の1打より、「確実に届く」2打のほうが、結果として打数は少なくなります。
戦略③バンカー・ラフは脱出最優先
この日の16番の9は、バンカーから出せずに叩いたものです。バンカーからグリーンを狙う必要はありません。
必ず出る方向に、砂ごと打ちます。1回で出れば、そのホールはダブルボギーで止まります。
戦略④50ヤード以内を徹底練習
私のゴルフで一番スコアが縮んだのは、ドライバーのOBを減らしたことと、アプローチです。
練習時間に対するスコアの効果は、アプローチが一番高いです。
ウェッジ1本のピッチエンドランを、距離を変えて繰り返すのが基本です。
戦略⑤3パットを避ける
3パットは1ホールで丸々1打の無駄です。カップに入れようとせず、1.5メートル以内のエリアに寄せます。
私は自宅のパターマットで「100回連続で入るまで寝ない」と決めて反復した時期があります。
パターは自宅で完結できる、一番コスパのいい練習です。

1年3か月で100切りの中身
私が初めて100を切ったのは学生時代、ゴルフを始めて1年3か月後の新人戦でした。
ただし、当時は大学ゴルフ部で毎日200球打つ生活です。忙しい社会人がそのまま真似できる練習量ではありません。
だからこそ、この記事では学生時代の話ではなく、社会人になって再開した後の「普通のラウンド」のスコアカードを出しました。
毎日練習していない状態でも、ドライバーを振らず、OBを出さなければ、99は出ます。
そこから90に近づける材料も、上の3ホールにすべて書いてあります。

やってはいけないこと
- ドライバーで目一杯振ること(この日の私の2OBがそれです)
- バンカーからグリーンを狙うこと
- 届かない距離で無理にグリーンを狙うこと
- 先のホールや合計打数を考えながら打つこと
- 練習場でドライバーばかり打つこと

この戦略が向いている人・向いていない人
この戦略が向いている人
- 飛距離が出ないことを、100切りできない理由にしている人
- ラウンド中に8や9を1回以上書いている人
- 練習時間が少なく、スイング改造に時間をかけられない人
この戦略が向いていない人
- すでに90前後で回っていて、次の壁が飛距離になっている人
- コンペで飛ばして目立ちたい人。それも楽しみ方の1つですが、この記事のやり方とは両立しません
私の場合は、7番アイアン5球が129〜164ヤードに散っていました。原因のスウェーは診断で分かり、直すドリルまで教わりました。
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まとめ|飛ばすよりミスを消す

ドライバー2回で2OB、ドライバーを使わなかった16ホールはOBゼロでした。この事実から言えることは1つです。
100切りに必要なのは飛距離ではなく、8や9を書かないことです。飛ばす欲を1ラウンドだけ封印してみてください。
スコアカードが答えを教えてくれます。
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よくある質問(FAQ)
Q. 100切りに飛距離は必要?
A. 必要ありません。私はキャリー200ヤードの5番ウッドを軸にして99で回りました。
100切りはミスを減らすゲームです。
Q. ドライバーは使わない方がいい?
A. OBが出るうちは、振らないほうがスコアは良くなります。
この記事のラウンドでは、ドライバーを振った2回が2回ともOBでした。
まずフェアウェイに置けるクラブで1ラウンド回ってみてください。
Q. 100切りまでどれくらい?
A. 私は学生時代、毎日練習して1年3か月でした。忙しい社会人はもっとかかるのが普通です。
期間より「OBとバンカーで大叩きしない」を先に身につけるほうが早道です。
Q. パターのコツは?
A. 3パットを避けることです。
ファーストパットを1.5メートル以内に寄せる意識で打てば、自然に2パットで上がれます。
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