パターはゴルフで最もストローク数に影響するクラブだ。18ホールのうち、ドライバーを使うのはせいぜい14回だが、パターは30〜40回以上使われる。それにもかかわらず、パター選びを「なんとなく」で行っているアマチュアは多い。本記事では、形状・長さ・重さ・素材から、自分に合ったパターを科学的に選ぶ方法を解説する。
パターの形状(ヘッド形状)で選ぶ
パターのヘッド形状は大きく3種類に分かれ、それぞれ「ストロークのタイプ」に向き不向きがある。
| 形状 | 特徴 | 向いているストロークタイプ |
|---|---|---|
| ブレード型(ピン型) | シンプルな形状。フェースバランスが低め。ヘッドが弧を描きやすい | インサイドイン(弧を描くストローク) |
| マレット型 | 大型ヘッド。慣性モーメント(MOI)が高く、芯を外してもブレにくい | ストレートなストローク |
| センターシャフト型 | シャフトがヘッド中央に接続。安定感が高い | ストレートなストローク |
自分のストロークタイプがわからない場合は、練習グリーンでボールを転がし、弧を描くか直線かを確認してみよう。
パターの長さで選ぶ
パターの標準的な長さは32〜36インチ(約81〜91cm)。身長と前傾姿勢によって最適な長さが変わる。
自分に合う長さの目安
- 身長155cm以下:32〜33インチ
- 身長160〜170cm:33〜34インチ
- 身長170〜180cm:34〜35インチ
- 身長180cm以上:35〜36インチ
ただし前傾の深い人は短め、浅い人は長めが合いやすい。実際にショップで構えてみて「目線がボールの真上から見下ろせる姿勢」が自然に取れる長さを選ぼう。
パターの重さで選ぶ
ヘッド重量は一般的に330〜380g程度。重さによってストロークのリズムが変わる。
- 軽いヘッド(330g以下):スピードを出しやすい。上りのグリーンや遅いグリーンで有利
- 重いヘッド(360g以上):ストロークが安定しやすい。速いグリーンや下りのパットでコントロールしやすい
近年は「インサートパター」(フェースに柔らかい素材を貼り付けたモデル)が人気で、打感が柔らかく距離感を合わせやすい。
フェースバランスの考え方
フェースバランスとは、シャフトをバランスポイントで水平に持った時のフェースの向きのことだ。
- フェースバランス(フェースが真上を向く):ストレートなストロークに合う。マレット型に多い
- トウバランス(トウ側が下がる):インサイドインの弧を描くストロークに合う。ブレード型に多い
グリップ形状で選ぶ
グリップ形状もパッティングの安定性に影響する。近年は太めのグリップ(スーパーストロークなど)が人気で、手首の動きを抑えストロークを安定させる効果がある。手首が動きすぎてパットが不安定な人は、太めグリップへの変更が効果的だ。
予算別おすすめの選び方
| 予算 | おすすめモデルの特徴 |
|---|---|
| 〜1万円 | スポーツメーカーのエントリーライン。形状・長さの違いを試すのに最適 |
| 1〜3万円 | クリーブランド、オデッセイなど定番ブランドのスタンダードモデル |
| 3万円〜 | タイトリスト・スコッティキャメロン、PING等のプレミアムライン。素材・精度が段違い |
まとめ:パター選びの5原則
- ストロークタイプで形状を決める:弧を描く→ブレード型、直線→マレット型
- 身長と前傾で長さを選ぶ:目線がボールの真上から見下ろせる姿勢が取れる長さ
- グリーンの速さに合わせて重さを選ぶ
- 不安定な人は太めグリップを試す:手首の余計な動きを抑えられる
- 実際に打ってみて決める:試打できるショップや試打会の活用が最も確実
パターは「信頼できる相棒」を選ぶことが最重要だ。スペックだけでなく、構えた時の「感覚」を大切にしよう。


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