お金の勉強を始める前に知っておきたいこと
「お金の勉強をしたい」と思っても、何から始めればいいかわからない方が多いと思います。インターネット上には情報が溢れており、質が低いものや、金融商品の売り込みに誘導するコンテンツも多く混じっています。
私はMBAを持つ脳外科医として、金融・経済学の知識を持っていますが、同時に医師としての多忙な生活の中でお金の勉強を続けてきた経験があります。この記事では「時間がない医師・忙しい社会人」でも実践できる、質の高い学習コンテンツを厳選してお届けします。
お金の勉強で大切なのは「量より質」です。信頼性の低い情報を大量に読むよりも、厳選した良質なコンテンツを繰り返し学ぶ方が、長期的な資産形成に圧倒的に有利です。
【書籍】まず読むべき厳選7冊
1. 「お金は寝かせて増やしなさい」(水瀬ケンイチ著)
インデックス投資の入門書として最もおすすめ。「投資信託をただ積み立てるだけ」という単純な方法の科学的根拠を丁寧に解説しています。難しい知識不要で、読み終えた後すぐに行動できる実践的な一冊です。インデックス投資の本質を理解するために、私自身何度も読み返しました。
2. 「バビロンの大富豪」(ジョージ・S・クレイソン著)
古代バビロンを舞台にした寓話形式の本。「収入の10%を貯蓄する」「貯蓄を投資に回す」という普遍的な原則が物語として学べます。お金の基本哲学を身に付けるのに最適で、100年前に書かれたにもかかわらず、今も色褪せない普遍的な原則が詰まっています。
3. 「ジェイソン流 お金の増やし方」(厚切りジェイソン著)
「なぜ日本人はお金を増やせないのか?」をわかりやすく解説。インデックス投資×節約の実践法を具体的に解説しており、初心者にもわかりやすい。特に「日本人が陥りやすい思考パターン」についての指摘は、自分の行動を振り返るきっかけになります。
4. 「金持ち父さん貧乏父さん」(ロバート・キヨサキ著)
資産と負債の違い、不動産・ビジネスを通じた資産形成の考え方を学ぶ古典。一部は現在の日本の実情とずれる部分もありますが、「お金の哲学」を学ぶ上での名著です。「資産を買い続ける習慣」という考え方は、医師の高収入を最大限に活かすための土台になります。
5. 「お金の大学」(両学長著)
5つの力(稼ぐ・守る・増やす・使う・贈る)を体系的に解説。具体的で実践的な内容が日本人の生活に合っており、入門書として最適です。保険の見直し、格安SIMへの乗り換え、ふるさと納税の活用など、すぐに実践できるアクションが満載です。
6. 「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス著)
インデックス投資の「なぜ」を理論的に解説した名著。アクティブファンドより低コストのインデックスファンドが長期的に優れている理由を、データと論理で丁寧に説明しています。投資の基本を深く理解したい方に必読の一冊です。
7. 「DIE WITH ZERO」(ビル・パーキンス著)
「資産を積み上げるだけでなく、人生の充実のためにどう使うか」という視点で書かれた本。医師として長時間労働を続けながら老後のためだけに貯め込む生き方を見直すきっかけになります。お金を「貯める」だけでなく「活かす」思想が詰まっています。
【YouTube】登録必須の厳選5チャンネル
1. リベ大(両学長)
日本のお金系YouTuberの中で最も信頼性・情報量ともにトップクラス。保険・税金・投資・副業など幅広く、ほぼ毎日更新されています。無料でこれだけ学べるコンテンツは他にありません。忙しい医師でも「ながら聴き」できるのが大きなメリットです。特に「保険の見直し」「ふるさと納税」「NISA」の回は必見。
2. 中田敦彦のYouTube大学
経済・ビジネス・歴史など幅広いテーマを動画で解説。「お金の大学」「金持ち父さん」など名著の解説動画は、本を読む前の予習として最適です。エンターテインメント性が高く、勉強が苦にならないのが特徴。
3. 高橋ダン(Dan Takahashi)
元ウォール街のトレーダーによる本格的な投資情報チャンネル。米国市場・経済指標・マクロ経済の解説は専門性が高く、「日本語で本格的な投資知識を学びたい」方に最適。ただし、デイトレード色が強い動画もあるため、長期投資家は参考程度に留めること。
4. バフェット太郎の投資チャンネル
米国高配当株への長期投資に特化したチャンネル。毎月の配当金報告、ポートフォリオ公開など、実際の投資家目線での情報が豊富。医師の高収入を活かした配当株投資の参考になります。
5. 経済評論家・上念司チャンネル
マクロ経済・日銀政策・為替の解説が中心。「経済ニュースの読み解き方」を学べます。投資判断のバックグラウンドとなる経済知識を養うために参考にしています。
【ポッドキャスト】移動・運動中に学べる厳選3番組
医師は移動時間・手術待機時間・ランニング中などに耳を使える時間があります。ポッドキャストはそのスキマ時間を有効活用できる最強の学習メディアです。
1. 経済を道徳で語るな(荻上チキ・Session)
TBSラジオの人気番組。経済政策・社会問題を多角的な視点で論じるプログラムで、思考の幅を広げるのに最適。単なる投資情報ではなく「社会の中でお金がどう機能するか」を学べます。
2. マネーの授業(Podcast)
1回10〜15分程度で金融知識をコンパクトに解説。「NISA・iDeCoの違い」「複利の力」「税金の基本」など、基礎から実践まで体系的に学べます。初心者〜中級者に特におすすめ。
3. 朝日新聞ポッドキャスト「マーケットの羅針盤」
株式市場・為替・経済指標について専門家が解説。週次での市場振り返りと展望は、投資判断の基礎力を養うのに役立ちます。
【アプリ・ツール】学習をサポートする便利ツール
1. マネーフォワード ME
家計管理の鉄板アプリ。銀行・クレジットカード・証券口座を自動連携して、収支・資産を一元管理できます。「今、自分が何にどれだけ使っているか」を見える化することが、お金の勉強の第一歩です。月額プレミアムプラン(約500円)に加入すると複数口座の連携制限がなくなり使いやすくなります。
2. SBI証券・楽天証券のトップページ
投資の勉強は実際に証券口座を開設して、市場の動きをリアルタイムで見ることが最も効果的です。特にNISA・iDeCoの口座を開いて少額から積立を始めると、学習のモチベーションが格段に上がります。
3. Kindle・Audible
電子書籍・オーディオブックを活用して、隙間時間に読書を進められます。特にAudibleは移動中・手術の前後でも耳で聴けるため、多忙な医師との相性が抜群です。「お金の大学」「バビロンの大富豪」などはAudible版もあります。
医師が効率よくお金を学ぶための3つの原則
原則①:まず「守る」ことを学ぶ
医師の収入は高いですが、知識がないまま投資を始めると、悪質な営業担当者・保険商品・不動産投資のカモになりがちです。まず「無駄な保険を解約する」「税金を正しく理解する」「詐欺的な商品を見抜く」ことを優先しましょう。リベ大の「守る力」の動画シリーズは必見です。
原則②:投資は「長期・分散・低コスト」が基本
忙しい医師が個別株のデイトレードをしている時間はありません。インデックスファンドへの積立投資を「自動化」することで、時間をかけずに資産を増やせます。新NISAの年360万円(成長投資枠240万円+つみたて投資枠120万円)を最大限に活用しましょう。
原則③:学んだら即実践する
お金の勉強は頭で理解するだけでは不十分です。「証券口座を開設する」「iDeCoを申し込む」「不要な保険を解約する」など、学んだ直後に小さなアクションを起こすことで、知識が定着します。完璧な知識を待って行動しない「勉強だけ病」が最も危険です。
脳外科医が実践した「お金の勉強ロードマップ」
私自身が実践した、お金の勉強の順序をご紹介します。
- STEP1(1ヶ月目):「お金の大学」を読む→リベ大YouTube登録→マネーフォワードで家計把握
- STEP2(2〜3ヶ月目):「お金は寝かせて増やしなさい」を読む→SBI証券/楽天証券で口座開設→新NISAつみたて投資枠でeMAXIS Slim全世界株式の積立を設定
- STEP3(4〜6ヶ月目):iDeCo申し込み→不要な生命保険の解約→ふるさと納税を活用
- STEP4(半年以降):「敗者のゲーム」「DIE WITH ZERO」を読む→高配当株・不動産への理解を深める→確定申告を自力でやってみる
このロードマップを参考に、自分のペースで少しずつ実践してみてください。完璧を目指す必要はありません。「お金の勉強を始めた」という事実が、10年後の資産に大きな差をもたらします。
まとめ:医師のお金の勉強はYouTube・本・ポッドキャストから始めよう
お金の勉強は「どのコンテンツを選ぶか」が成否を分けます。質の低い情報源を大量に消費するより、本記事で紹介した厳選コンテンツを繰り返し学ぶことで、確実に金融リテラシーは向上します。
医師という職業は高収入である分、正しい知識があれば短期間で大きな資産を作れる可能性があります。逆に知識がないまま過ごせば、せっかくの収入が保険・税金・手数料に消えていきます。
ぜひ今日から、まず1冊読む・1チャンネル登録するところから始めてみてください。


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