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⏱ 靴選びに時間をかけたくないあなたへ。
グリップ力だけで2足に絞っておきました。
結論から言うと|週1〜2回のゴルファーはスパイクレスで十分。雨や傾斜が多いならスパイク
| スパイク | スパイクレス | |
|---|---|---|
| グリップ力 | 雨・傾斜で最強 | 通常コースなら十分。大雨・急傾斜は劣る場合あり |
| 歩きやすさ | 舗装路・クラブハウスで歩きにくい | スニーカー感覚。コース外でも使える |
| 重さ | 重い傾向 | 軽量モデルが多い |
| 消耗したら | スパイク交換(1,000〜2,000円) | 靴ごと買い替え |
| 私の使い分け | ラウンド用:FootJoy HyperFlex Wrap | 練習用:アディダス コードカオス21 |
シューズは「第三の道具」

クラブ選びには熱心なゴルファーも、シューズには意外と無頓着な方が多いです。しかしゴルフシューズは、スイングの安定性・スコアに直結する重要な装備です。
脳外科医として長時間の手術で立ちっぱなしになることが多い私は、「足の疲れ方」に非常に敏感です。
手術室では6〜10時間立ち続けることもあるため、足のサポート性・クッション性への要求水準は一般の方より高いかもしれません。
その経験からゴルフシューズ選びにも本気で取り組んできました。
この記事では、スパイクとスパイクレスの違い、選ぶべき5つのポイント、おすすめブランドの比較を解説します。
そして、私が実際に使っている1足の理由まで詳しく書きます。
グリップ力はどっちが最強?|スパイク vs スパイクレス

結論から言うと、濡れた芝と急な傾斜ではスパイクのグリップ力が最強です。乾いた普通のコースなら、最近のスパイクレスで差はほとんど感じません。論文でもスパイクの種類で差は出ていません(後述)。
スパイクのメリット・デメリット
スパイクシューズはゴルフシューズの伝統的なスタイルです。
ソール底にプラスチック製のスパイクが埋め込まれており、地面へのグリップ力が最大の強みです。
メリット
- 雨の日・傾斜地でのグリップ力が最強
- 体重移動のパワーを地面にしっかり伝えられる
- プロゴルファーの多くが使用(特にドライバーへの影響大)
- スパイクが磨耗したら交換可能(靴全体を買い替える必要がない)
デメリット
- クラブハウス・レストランでは歩きにくい(カポカポと音がする)
- スパイク交換の手間とコスト(1,000〜2,000円程度)
- 舗装路では歩きにくく疲れやすい
- 重量がスパイクレスより重い傾向
スパイクレスのメリット・デメリット
近年主流になりつつあるスタイルです。ソール全体に小さなグリップが分散されており、スニーカーに近い感覚で使えます。
メリット
- 普通のスニーカー感覚で歩きやすい
- コース外(レストラン・移動)でも使いやすい
- 最近の製品はグリップ力も十分(雨天・通常コースでは問題なし)
- 軽量モデルが多く、18ホール歩いても疲れにくい
- デザインの自由度が高くおしゃれなモデルが多い
デメリット
- スパイクと比べると急傾斜・大雨ではグリップが劣る場合がある
- ソール全体が磨耗したら靴ごと買い替えが必要
私の結論:週1〜2回ゴルフをする一般ゴルファーにはスパイクレスで十分です。
最近のスパイクレスはグリップ性能が格段に上がっており、スコアに差が出る場面は限られています。
ただし、傾斜が多いコースや雨天が多い地域では、スパイクシューズを選ぶ価値があります。
論文で見るゴルフシューズ
ここからは私の感想ではなく、論文データベースで確かめた話です。正直に言うと、ゴルフシューズの研究は少ないです。探しても、中身のある研究は6本ほどでした。要旨を読んで数字を確かめたものだけ書きます。
①スパイクの種類で差は出ない
金属スパイクと樹脂スパイクを比べた研究が3本あります(英国チチェスター大学、2007〜2009年)。24人が本物の芝の上で、ドライバー・3番アイアン・7番アイアンを打ちました。踏ん張る力に有意差はなく、ショットの結果も同じでした。
膝への負担も変わりません。1998年の米国スポーツ医学誌の研究では、13人が5番アイアンを打ち、スパイクありとスパイクレスで膝にかかる力に差はありませんでした。
結論:スパイクかスパイクレスかで悩む必要はありません。
②靴底が平らだとドライバーで滑る
同じチチェスター大学の研究で、突起が何もない平らな靴だけは別でした。右打ちの人の右足(後ろ足)でひねる力が、金属スパイクより有意に小さくなりました。ドライバーは体を大きく回すので、後ろ足が踏ん張れないと回転が逃げます。
結論:グリップ力のない靴(スニーカーで代用など)はやめておきましょう。この記事の題名を「グリップ力で選ぶ」にしている理由です。
③上手い人ほど右足を強くひねっている
同じ研究で、ハンデ0〜7の人はハンデの多い人より、ドライバーで右足のひねる力が有意に大きかったです(金属スパイクで18.2Nm)。靴の性能そのものより、靴を使ってどれだけ踏ん張れているかの差です。
④体重は左足の外側に乗せる
2015年の研究(Pataky)で、アマチュア32人がドライバーを10球ずつ打ちました。ヘッドスピードが速い人ほど、インパクト付近で左足の外側に強く体重が乗っていました。シューズ選びというより、シューズの中で体重をどこに乗せるかの話です。
⑤インソールの研究は根拠が弱い
オーダーメイドのインソールを6週間使ったら、ヘッドスピードが時速3〜5マイル上がったという2000年の報告があります。ただし対象は12人だけで、比べる対照群がありません。載ったのもカイロプラクティックの雑誌で、あとから批判のコメントも付いています。「インソールで飛ぶ」とは言えません。
100切りを目指す人への結論
スパイクかスパイクレスかで悩む時間はいりません。グリップ力のある靴を1足選んだら、あとは右足の踏ん張りと、左足の外側に体重を乗せる練習に時間を使ってください。最近のスパイクレスでスコアが変わるかを調べた研究はまだありません。
出典(いずれも要旨を確認):Gatt CJ ら, Am J Sports Med 1998/Worsfold P ら, J Sports Sci Med 2007・2008・2009/Pataky TC, J Sports Sci 2015/Stude DE ら, J Manipulative Physiol Ther 2000
選び方の5つのポイント

①足幅(ワイズ)
日本人は幅広の足型が多いにもかかわらず、輸入ブランドのゴルフシューズは欧米の細めの足型に合わせた設計のものが多いです。
4E対応モデルなど、足幅に合ったものを選ばないと、18ホール歩くと小指や親指の付け根が痛くなります。
試し履きの際は必ず親指・小指が圧迫されていないか確認しましょう。
日本人は甲高幅広の人が多く、ブランドによっては2E~4Eのワイズ展開があります。
同じサイズ表記でも幅は別物なので、必ず試し履きしてから選んでください。
②ソールの硬さ
ソールが柔らかすぎると体重移動が不安定になり、インパクト時のパワーロスにつながります。
適度な硬さと反発性のバランスが重要です。
特にドライバーを振ったときに地面から足がずれる感覚がある方は、ソールのグリップ力が不足している可能性があります。
③防水性能
早朝のラウンドでは芝の露で靴が濡れることが多く、防水性能は重要です。
特に春・秋・冬のゴルフが多い方は、ゴアテックス素材など防水透湿素材のシューズを選ぶと、快適さが大幅に向上します。
濡れた靴でラウンドすると集中力が落ち、スコアに影響が出ます。
④クッション性
18ホールを歩いてラウンドすると、移動距離は7〜10kmになります。
長時間の手術で立ちっぱなしの経験から学んだことですが、インソール(中敷き)の品質がクッション性に大きく影響します。
必要であればカスタムインソールへの交換も検討してください。
⑤デザインと重量
モチベーションは上達の燃料です。「このシューズで格好良くプレーしたい」という気持ちは意外と大事です。
最近はNIKEやアディダスのゴルフシューズは特にデザインが洗練されており、普段使いにも対応できるモデルが増えています。
重量は軽いほど18ホール歩いた後の疲労が少なくなります。
おすすめブランド比較
| ブランド | 特徴 | 価格帯 | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|
| FootJoy(フットジョイ) | ゴルフ専門ブランド。安定性・耐久性が最高水準。4E対応モデルあり | 20,000〜45,000円 | 本格派・安定重視 |
| NIKE(ナイキ) | デザイン性が高くスニーカー感覚。ローズパンクやエア搭載モデルあり | 15,000〜35,000円 | デザイン重視・若年層 |
| アディダス | ボアシステム採用モデルが人気。フィット感が秀逸 | 15,000〜30,000円 | フィット感重視・スポーティ系 |
| ECCO(エコー) | デンマーク発の高品質シューズ。歩行性・快適性がトップクラス | 25,000〜50,000円 | 歩き心地最優先・長距離歩行派 |
| Mizuno(ミズノ) | 日本人の足型に合わせた設計。コスパが良い国産ブランド | 12,000〜25,000円 | 初心者・コスパ重視・幅広足 |
私が使っている2足
練習用:アディダス コードカオス21
練習場で使っているのは、アディダスの「コードカオス21(CODECHAOS 21)」スパイクレスです。
2023年に三田のアウトレットで買って以来、打ちっぱなしはほぼこの1足です。
2021年発売のモデルで公式の新品販売は終了していますが、いまも現役です。

練習用にこの靴を選んでいる理由は3つです。
- スパイクレスだから打席で気を使わない:練習場の人工芝マットは、スパイク靴だと引っかかりやすい。練習の回数が多い100切り前の時期こそ、気軽に履ける靴が正解です。
- BOOSTのクッションが関節にやさしい:ミッドソール全面に高反発のBOOST素材。脳外科医の視点で言うと、長時間の練習で膝や腰に蓄積する負担を減らしてくれる靴は、翌日の仕事にも効きます。
- 型落ちをアウトレットで買えた:ゴルフシューズは消耗品です。練習用は「良い設計を安く」が私の基準で、アウトレットの型落ちモデルはその最適解でした。

ソール裏を見てもらうと分かるとおり、ラグはすり減り、白かったBOOSTは黄ばんでいます。
2023年から練習で使い込んだ証拠です。それでもグリップとクッションはまだ効いていて、買い替えは急いでいません。
なお、この靴はあくまで練習用です。ラウンドでは別のシューズを履いています(次の項目に写真を載せました)。
練習用とラウンド用を分けるのは、靴を長持ちさせる意味でもおすすめです。
ラウンド用:フットジョイ HyperFlex
ラウンドで履いているのは、FootJoyの「HyperFlex Wrap(ハイパーフレックス ラップ)」です。
交換式のソフトスパイクで、練習用のコードカオスとは分けて使っています。写真は私の実物で、汚れたまま撮りました。


スパイクレスとソフトスパイクの違いはスパイクレスvsソフトスパイクの記事にまとめています。
まとめ
ゴルフシューズは「消耗品」ではなく「スコアに影響する道具」として考えましょう。
足のフィット感・グリップ・疲れにくさがスイングの安定性に直結します。
「とりあえず安いものを」という選び方は、18ホール後半に足が痛くなってスコアを崩す原因になります。
最初の1足から自分の足型に合った品質の高いシューズを選ぶことを強くおすすめします。
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