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著者:Dr.GOLF(脳神経外科専門医・脳血管内治療専門医・MBA)
大阪の総合病院で勤務する現役医師。投資歴10年・MBA取得後、副業ブログで「忙しい高所得専門職」向けに資産形成・健康管理・ゴルフを発信中。
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📅 最終更新日:2026年4月27日|本記事は最新の制度・データに合わせて継続的に更新しています。
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日銀の政策金利、今どこまで上がっているのか
📊 日銀政策金利の歴史的推移
📊 日銀政策金利の段階的上昇(参考)
2013年の異次元緩和開始から、2024年のマイナス金利解除を経て段階的に上昇。住宅ローン・預金金利・株式相場すべてに影響。
※日銀公表データを元にした参考表示。マイナス金利期(2016-2024年3月)はグラフ範囲外。脳外科医MBA作成。
日銀の金融政策がどう変わってきたか、過去20年の政策金利推移を可視化しました。マイナス金利の時代が終わり、いま正常化が進んでいる流れが一目で分かります。

2025年12月、日本銀行は政策金利を0.50%から0.75%に引き上げた。これは1995年以来、約30年ぶりの水準だ。そして2026年7月には追加利上げ(1.00%)が有力視されており、ターミナルレート(利上げの終着点)は1.50%前後になるという見方が野村證券などの主要シンクタンクから出ている。
「金利が上がると何が変わるのか」——これは医師・高所得者にとって他人事ではない。住宅ローン、債券、株式、さらにNISAやiDeCoの運用戦略まで、金利環境の変化は資産形成のあらゆる側面に影響を与える。
金利上昇で「損する人」「得する人」を整理する
変動型住宅ローンを抱える医師は今すぐ確認を
最も直接的に影響を受けるのが、変動金利の住宅ローンを持つ人だ。日本の変動金利は短期プライムレートに連動しており、政策金利が上がれば遅れて変動金利も上がる。
たとえば残債4,000万円・残り25年のローンを抱えている場合、金利が0.5%上昇するだけで月々の返済額は数万円単位で変わりうる。医師の収入は安定しているとはいえ、手元キャッシュフローへの影響は無視できない。
今すぐ確認すべきこと:
- 現在の金利タイプ(変動か固定か)
- 変動の場合、固定への借り換えコストと今後の金利上昇リスクの比較
- 繰り上げ返済の余地はあるか(特に元本が多い初期段階)
預金・定期預金は「ようやく」使えるものになってきた
一方でメリットを受けるのが預金保有者だ。超低金利時代には定期預金の金利は0.001〜0.01%程度で、預けても何も増えなかった。しかし政策金利が0.75%を超えてくると、ネット銀行の定期預金では0.5〜1%台の金利がつくものも出てきた。
ただし、インフレ率(2026年時点で2〜3%台)と比較するとまだ実質マイナスであり、「預金だけで資産を守れる」状況ではない。あくまで緊急資金(生活費6ヶ月分)の置き場として高金利定期を活用する、という位置づけが現実的だ。
債券・債券ファンドは金利上昇局面で要注意
金利と債券価格は逆の動きをする。金利が上がれば既存の債券の価値は下がる。日本国債の長期金利(10年物)はすでに2%近傍まで上昇しており、債券比率が高い運用をしている人はポートフォリオの再確認が必要だ。
特に注意が必要なのが、バランス型投資信託や債券比率の高いターゲットデートファンドを保有しているケース。「安定運用」のつもりで選んだファンドが、金利上昇で含み損を抱えている可能性がある。
NISA・iDeCoの運用戦略への影響
長期インデックス投資の基本は変わらない
金利が上昇すると株式市場が下落するイメージを持つ人も多いが、実際はより複雑だ。金利上昇は確かに株式のバリュエーションを引き下げる方向に働くが、金利上昇の背景に「景気の回復・賃金上昇」があるなら、企業業績は改善し株価を下支えする。
長期的に全世界株式やS&P500のインデックスファンドをNISA・iDeCoで積み立てている人にとっては、短期的な値動きに惑わされず積立を継続することが正解だ。金利上昇を理由に積立を止めることは、むしろ機会損失につながる。
金利上昇局面で相対的に強いセクター・資産
セクター選択や個別株投資を検討している場合、金利上昇局面では以下が歴史的に相対的に強い傾向がある:
- 銀行・保険セクター:利ざや拡大の恩恵を受けやすい
- 高配当・バリュー株:成長株より相対的に割安感が際立ちやすい
- インフレ連動債(TIPS):インフレと金利上昇を両方ヘッジできる
- 外貨建て資産:円金利が上がると円高圧力になるが、分散効果は残る
逆にグロース株・不動産(REIT)・ハイイールド債は金利上昇の逆風を受けやすい。ポートフォリオを見直す際の参考にしてほしい。
医師が今すぐ取るべき具体的アクション3つ
① 住宅ローンの金利タイプを再確認する
変動金利でローンを組んでいる場合、まず現在の適用金利と返済残高を確認しよう。金利が1%上昇した場合の返済額シミュレーションを住宅ローンの借入銀行のウェブサイトや無料ツールで試算し、生活への影響を把握する。
固定への借り換えを検討する場合、借り換えコスト(手数料・保証料)と今後の金利上昇による損失のどちらが大きいかを比較計算することが重要だ。
② 証券口座でインデックス積立を止めない
「金利が上がるから株が下がるかもしれない→積立を一時停止しよう」——この判断は多くの場合、誤りになる。市場タイミングの予測は専門家でも難しく、個人が正確にできることはほぼない。ドルコスト平均法による積立はむしろ下落時に多く口数を仕入れ、長期的にコストを下げる効果がある。
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③ ポートフォリオの債券比率を見直す
「安全資産」として国内債券や債券ファンドを多く持っている場合は、比率の見直しを検討したい。金利上昇は既存債券の価格下落を意味する。日本株や外国株インデックスへの比率を高め、より実質リターンが期待できる構成にシフトすることを検討する価値がある。
まとめ:金利上昇は「変化の機会」として捉える
日銀の利上げサイクルは、30年以上続いたゼロ金利・マイナス金利という異常な時代の終わりを意味する。金利のある世界への正常化であり、慌てる必要はない。
ただし、変動型住宅ローンの多い医師・高所得者にとってはキャッシュフローへの影響が大きくなる可能性がある。今が住宅ローン・債券比率・積立戦略を一度整理するタイミングだ。
金利が上がることで「普通預金・定期預金も選択肢になる」「銀行株・高配当株が見直される」という面もある。変化をリスクとしてだけでなく、ポートフォリオ最適化の機会として活用してほしい。
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