結論:「特定口座(源泉徴収あり)」を選べばOKです。税金の計算も納付もSBI証券が自動でやってくれて、確定申告は原則不要。あとから変更もできるので、ここで悩んで手を止める必要はありません。
口座開設フォームの「納税方法の選択」で手が止まった方へ。SBI証券をメイン口座に使っている脳外科医の私が、「何を聞かれているのか」から「なぜ源泉徴収ありでいいのか」まで、この記事1本で解決します。読み終わったらフォームの続きに戻ってください。
そもそも何を聞かれているのか(30秒で理解)
証券口座の中には、実は2つの箱があります。
📦 箱①:NISA口座=利益が出ても税金ゼロの箱。今回の選択とは無関係。
📦 箱②:課税口座=NISA枠の外で使う箱。利益に約20%の税金がかかる。
「納税方法の選択」で聞かれているのは、箱②で利益が出たとき、税金の手続きを誰がやるか。それだけです。
3つの選択肢を表で比較
| 特定口座 (源泉徴収あり)★ | 特定口座 (源泉徴収なし) | 一般口座 | |
|---|---|---|---|
| 損益の計算 | SBI証券が自動 | SBI証券が自動 | 自分 |
| 税金の納付 | SBI証券が自動 | 自分で確定申告 | 自分で確定申告 |
| あなたの作業 | ゼロ | 毎年2〜3月に申告 | 1年分の取引集計+申告 |
| 向く人 | ほぼ全員 | ごく一部(後述) | 実質いない |
【具体例】利益が100万円出たら、どう変わるか
言葉より、実際に起きることを比べるのが早いです。課税口座で100万円の利益が出た場合——
源泉徴収あり:受け取り時点で税金(約20.3万円)が自動的に引かれ、約79.7万円が口座に入る。あなたがやることは何もありません。
源泉徴収なし:100万円がそのまま入るが、翌年2〜3月に自分で確定申告して約20.3万円を納付。それまでの間に使ってしまうと納税資金が消えるうえ、申告を忘れるとペナルティ(無申告加算税・延滞税)。
一般口座:上記に加えて、1年分の売買を全部自分で集計するところから。選ぶ理由がありません。
「100万円も利益なんて出ない」と思うかもしれませんが、積立を数年続けて一部を売却したり、配当を受け取ったりすれば普通に到達します。未来の自分の手間をゼロにする設定だと考えてください。
「源泉徴収なし」を選んでいいのは、こんな人だけ
唯一メリットがあるのは「年間の利益が確実に20万円以下に収まる少額投資家」です(給与所得者の20万円以下申告不要ルールで所得税分を節約できるため)。ただし医師・会社員でも次の2つの罠があります。
罠①:住民税には「20万円ルール」がない
申告不要になるのは所得税だけ。住民税は別途、市区町村への申告が原則必要です。数千円の節約のために役所への申告作業が増える——時給換算すると完全に赤字です。
罠②:ふるさと納税のワンストップ特例が崩れる
源泉なしで確定申告が必要になると、ワンストップ特例で済ませたふるさと納税も申告し直しになります(確定申告するとワンストップは無効になるルール)。源泉ありなら、証券口座が原因で申告義務が生じることはありません。
あとから変更できます(だから今は悩まない)
源泉徴収の「あり・なし」は、開設後にSBI証券サイトの「口座管理」から年単位で変更可能です(その年最初の売却・配当受け入れの前まで)。この選択は一生モノの決断ではありません。
よくある質問
Q. 源泉徴収ありだと税金で損することはない?
A. ありません。税率は誰でも一律20.315%(申告分離課税)。給与が高くても上がらず、むしろ給与と分離される点で高所得者に有利な仕組みです。
Q. NISAしか使わないつもりでも「あり」でいい?
A. はい。NISA口座はどれを選んでも非課税のままです。将来NISA枠を超えたときの保険として「あり」にしておくのが合理的です。
Q. 損した年はどうなる?
A. 源泉ありでも、損が出た年に確定申告を「あえてする」ことで損失を3年間繰り越せます(任意)。源泉ありは「申告してはいけない」ではなく「しなくてもいい」設定です。
Q. 家族の口座も同じでいい?
A. 基本は同じく源泉ありでOK。扶養内の家族に大きな利益が出そうな場合のみ、扶養から外れる論点があるので注意してください。
まとめ:源泉徴収ありを選んで、フォームの続きへ
①作業ゼロ・②ふるさと納税ワンストップを守れる・③あとから変更できる——「特定口座(源泉徴収あり)」を選んで、そのまま開設を完了させましょう。ここで止まっている時間が一番もったいないです。
開設全体の流れはSBI証券の口座開設手順ガイドにまとめています。楽天証券で開設中の方は楽天証券版の解説へ。



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